「手彫り」とは、身体にタトゥーを彫るための伝統的な技法です。日本にタトゥーを彫るための機械「タトゥーマシーン」が持ち込まれる前までは、この手彫りが主流でした。
現在、この技法を受け継ぎ、手彫りのできるタトゥーアーティストは世界でも数えられるほどになっています。しかし、単なる枯れた技術というわけではなく、「タトゥーマシーンよりも色が濃く入り、しかも色褪せが少ない」という独特の利点もあります。
手彫りでは、先端に針のついた柄でリズム良く彫り入れていきます。彫り方は次の二通り。
・イモ突き:針を突き、そのまま抜いて入れる彫り方
・ハネ突き:上方向に持ち上げて弾くように入れる彫り方
この二つの彫り方を、色の濃淡などの違いによって使い分けます。
後者の「ハネ突き」は、皮膚を弾く際に「チャッチャッチャッ」という独特な音がします。この音や長い柄で彫る姿から「タトゥーマシーンよりも痛そうだ」と言う人がいますが、実は痛みはマシーンと同じか、やや弱い痛みです。
手彫りはタトゥーマシーンの1.5倍ほど時間を要します。しかし、先述のように色が濃く入り、マシーンよりも色褪せが少なくなります。
「Heavenly Maiden Tattoo」では、
アウトライン(輪郭)はタトゥーマシーンで彫り入れ
シェーディング(影)とカラー(色)は手彫りかマシーンかをお客さまに選んで頂けます。
海外ではもちろん、日本でもめずらしい「手彫り」の技術、ぜひご自身で体験してみて下さい。